top of page
  • Instagram
  • Facebook

【空手の稽古は“刀を鍛える工程”】



空手の稽古は、まるで“刀を鍛える”作業のようです。

どれか一つでも工程を飛ばしてしまえば、刀は鈍いまま。正しく振ることはできません。



ー白帯の状態ー


最初は誰もが、まだ手入れのされていない、錆びついた脆い刀のような存在です。

空手の修行とは、その刀を一本ずつ丁寧に研ぎ、鍛えていく過程にほかなりません。



ー基本稽古 = 刀を研ぐ作業ー


突き、蹴り、受けといった地味な反復。

しかし、正しく研げば刃は鋭くなり、誤れば鈍くなります。

5年、10年と続ける正しい研ぎ方の積み重ねが、切れ味の良い刀になることでしょう。



ー移動稽古 = 刀を動きながら振る作業ー


止まったまま刀を振れるだけでは、実際には使いものになりません。

移動しながら自在に振れるかどうか。その鍵を握るのが重心移動です。



ー型 = 振り方を型に当てはめる作業ー


型は、理想的な斬り方の“設計図”。

ただ形をなぞるのではなく、仮想の相手を強く意識し、

そこに正しく斬り込めるかどうかが重要です。



ー組手 = 刀の切れ味を試す作業ー


自分の刀の切れ味が、実際の場面でどこまで通用するのか。

ここで露わになるのは、積み重ねてきた稽古そのものです。



いくら豪快に振ってみせても、刀が研がれていなければ、それはただの鈍刀にすぎません。

どれほど力があっても、型がなければ技は定まらず、移動ができなければ相手に力は伝わらない。


すべては、“研ぎ”から始まるのです。

基本稽古こそが、空手という刀を鍛えるうえで最も重要な工程です。



この教えは、私の師である成嶋竜師範から受け取った、大切な学びです。

そこには、技術を超えた本質がありました。


そして今、私はこの教えを、次の世代へとしっかりと伝えていきたいと思っています。


空手は、技を学ぶ場ではない。

生き方を磨く場である。


ree

KWU SENSHI JAPAN 札幌道場

道場主 今野佑人

コメント


  • yuto_konno_logo_edited_edited
  • Facebook ホワイトアイコン
  • Instagram

©︎ 2018  88 Inc.

bottom of page