【極真世界連合戦士 札幌道場 夏季昇級審査会】
- 今野佑人
- 8月18日
- 読了時間: 3分
更新日:8月18日
【極真世界連合戦士 札幌道場 夏季昇級審査会】
7月末、札幌道場にて第2回目となる夏季昇級審査会を実施いたしました。
今回、昇級に挑戦したのは7名の子どもたち。
そのうち、合格を手にしたのは4名です。

私たちの道場では、「受ければ誰でも合格できる」ような審査は行っておりません。
もちろん、「お金を払えば帯がもらえる」などということも一切ありません。
なぜなら、私たちが空手を通して育てたいのは、ただ技を披露できる“武術家”ではなく、困難に立ち向かえる“武道家”だからです。
空手とは、本来「武道」であり、強さとは技や力のことだけではありません。
いかなる状況でも折れない心、怯まない覚悟、やり抜く姿勢…
それこそが、武道における“本当の強さ”だと私たちは考えています。
昇級審査では、技の正確さや力強さも当然求められますが、それだけでは不十分です。
その帯にふさわしい“心”を持っているかどうか。
そこにこそ、最も大きな重きを置いています。
形や蹴りが上手でも、私生活や稽古の姿勢が伴っていなければ、昇級は認められません。
逆に、まだ動きは不器用でも、真摯に課題と向き合い、積み重ねてきた努力や姿勢は、必ず評価されます。
昇級審査とは、単なる技術のテストではなく、
これまでの“日々の生き方”が表れる「鏡」です。
・稽古にしっかり通い続けていたか
・苦手なことから逃げず、向き合っていたか
・挨拶や姿勢、道場外での振る舞いに変化が見られたか
そのすべてが積み重なり、“帯”というかたちで花開くのです。
そして、これは空手に限らず、子どもたちの勉強にも共通しています。
「点数を取って、良い学校に行くこと」が目的になっている子と、
「〇〇になりたい!」「そのためには、ここの学校に行かなければ!」という志を持って勉学に励む子とでは、同じ勉強でも、そのプロセスも成長も、まったく違ってきます。
空手も同じです。
「帯をもらうこと」をゴールにするのか、
「イジメに負けない心を育てたい」
「困難にも折れない自分になりたい」
「もっと強く、優しい人になりたい」
そんな“目的”を出発点として歩むのか。
その違いは、稽古への向き合い方に表れ、やがて人としての深みにもつながっていきます。
同じ“昇級”という結果でも、その意味と重みはまったく異なるのです。
社会には、理由もわからず怒り出す大人や、
感情をうまくコントロールできずに周囲を傷つけてしまう人も少なくありません。
だからこそ子どものうちから、「心の扱い方」を学び、「感情に振り回されない強さ」を身につけることが大切です。
空手はそのための、最高の“修行の場”でもあるのです。
他人と比べる必要はありません。
大切なのは、“昨日の自分”を超えようとする姿勢です。
挑戦する勇気、努力を重ねる覚悟、そして心を鍛え続ける姿勢。
それこそが、空手を通じて育まれる「本当の強さ」だと信じています。
合格した皆さん、おめでとうございます。
今回は惜しくも届かなかった皆さん、その悔しさがきっと、次の飛躍の種になります。
これからも、真っすぐ前を向いて、共に歩んでいきましょう。
KWU SENSHI JAPAN 札幌道場
道場主 今野佑人
札幌市西区琴似で極真空手を一緒に!
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