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身体を鍛錬し続けることの重要性

  • 今野佑人
  • 2月4日
  • 読了時間: 4分


私が空手道を志し、長く稽古を積んできて分かったことは、

「精神は、肉体の上に宿る」という事実です。



精神と肉体は独立したものではなく、

一つの統合体だと強く感じています。



空手を続けてきた中で、

この現実を何度も見せつけられてきました。



どれだけ「気持ちは強い」と言っても、

どれだけ「根性があります」と自分を信じていても、

身体がついてこなければ、人は必ず折れます。



私自身、東京で修行していた2年目に椎間板ヘルニアになり、

左脚がほとんど動かなくなった時期がありました。


そのときは、さすがに心が折れかけました。



また、これまでにも怪我で身体が弱り、

空手の道を去っていく仲間を何人も見てきました。



経験上、

弱い身体に強い精神が宿ることは不可能ではありませんが、それは極めて難しいことだと感じています。



身体を鍛えるとは、筋力をつけたり、

見た目を良くするためだけの行為ではありません。



それは、

自分の限界と向き合い、

その一線を自らの意志で押し広げていく修行です。



身体が重い日があります。

脚が鉛のように動かない日があります。

疲れ果て、稽古を休みたくなる瞬間もあります。



そのとき心は必ずこう囁きます。

「今日は休んでも良いですよ。」

「無理する必要はないですよ。」

「一度休んでも大して変わりませんよ。」



そして、人はここで二つに分かれます。

毎回この心に負け、限界手前で辞める人と、

毎回この心に打ち勝ち、限界をほんの一歩だけ超える人です。



この差は、その瞬間だけ見れば誤差のようですが、

一年後には明確な差となり、

五年後には埋められない距離となり、

十年後には“別の人生”と呼べるほど違いが生まれます。



これは空手だけの話ではなく、

私は「人生そのものだ」と実感しています。



数ヶ月間、新規予約や入門者がまったく入らない。

病気、転勤、移住などで退会が続き、売上が大きく落ちる。

トラブルが重なり、心が折れそうになる。

口座の残高がみるみる減っていくこともあります。



そんな時でも、身体で限界を超える体験を積んできた人は、精神の限界に直面したときでも、

同じように一歩だけ前に出る力を発揮できます。



苦しいときがありますし、逃げたいときがありますし、

やめたくなるときもあります。


しかし、身体は覚えています。


「それでも私は前に出ました。」

「それでも私は立ち続けました。」


この“身体に刻まれた記憶”こそが、

人を精神的な崖っぷちから救い出します。



そして、身体を鍛えることは、

自己規律が最も正直に現れる場所でもあります。



決まった時間に起きること。

決まった稽古をこなすこと。

決まった食事で身体を整えること。



この「当たり前を守り続ける力」が、

必ず人生のあらゆる場面に広がっていきます。



身体を制御できない人が、

感情を制御できるでしょうか。

欲望を制御できるでしょうか。

怠け心を制御できるでしょうか。



私は、できないと思っています。



逆に、身体を制御できる人は、

無意識のうちに感情も、欲望も、恐怖も、

そして人生そのものもコントロールできるようになります。


私自身、まだまだ修行の身ですが、強くそう感じています。



空手を通して、一つ確信していることがあります。

強くなった子どもは、技術だけが伸びたのではありません。

生きる姿勢が変わり、目が変わり、言葉が変わり、

人への向き合い方そのものが変わっていきます。



それはすべて、

身体を律する習慣が、そのまま心を律する力に変わった結果です。



私が空手から学んだのは、

強さとは気合でも才能でもなく、

身体に刻まれた「逃げなかった回数」だということです。



勝った日よりも、調子が良い日よりも、

むしろ思うようにいかなかった日に、

それでも逃げずに立ち続けた回数こそが、

人の本当の強さを育てていきます。



身体は、決して嘘をつきません。


逃げた回数も、踏み込んだ回数も、

すべて正確に刻まれていきます。



だからこそ、身体を鍛えることは、

肉体的に強くなるためだけではなく、

最も確実で、最も本質的な「心の教育」だと私は考えています。



お子さまがこれから先、

うまくいかない壁にぶつかったとき。

自信を失いそうになったとき。

逃げたくなる瞬間が来たとき。



そのとき支えになるのは、

知識でも、言葉でもなく、

これまで身体に積み上げてきた

「逃げなかった記憶」そのものです。



その記憶は、

大人になっても、社会に出ても、

人生のどんな局面でも、

一生、背中を押し続けてくれる力になります。



正に「心技体」を強くすることこそが、

武道の大きな価値だと私は思っています。



私もまだまだ修行の身です。

日々精進していきます。





極真世界連合戦士 札幌道場


道場主 今野佑人




住所:札幌市西区琴似四条7丁目2-11 サッソンビル1階

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