なぜ子どもたちは「変わった」のか? 〜空手の稽古に科学と真心を〜
- 今野佑人
- 14 分前
- 読了時間: 5分
「最近、強くなりましたね」その言葉の裏にあるもの
「次女さん、強くなりましたね」
「お子さんたち、前より動きが良くなってきましたね」
「最近、礼儀がしっかりしてきましたね」
「息子が前向きになってきました」
ありがたいことに、こういったお言葉を保護者の皆さまや他の道場関係者の方からいただくことが増えてきました。
私たちとしても非常に嬉しく、励みになるお声です。
ただ、それと同時に
これは決して“奇跡”でも“偶然”でもなく、
「正しく学び、正しく積み重ねた結果」であると、私たちは考えています。

空手は礼節を重んじる武道であり、身体を使って心を鍛える場でもあります。
そして今の時代、そこに「科学」が加わることで、
より良い変化が起こる。
それが、私たちの道場で日々実感していることなのです。
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日本伝統的な武道 × 現代の科学
私たちが大切にしているのは、昔ながらの礼節、黙想、感謝、基本稽古といった「武道の土台」をしっかり残すことです。
しかし一方で、ただ気合や根性だけで鍛える時代ではありません。
現代に生きる私たちは、物理学・スポーツサイエンス・機能解剖学・運動学といった学問を通して、身体と動作の“本質”に迫ることができます。
たとえば「突き」ひとつとっても、力任せに打つのではなく、どの関節から、どの順番で動かすと効率的に力が伝わるのか。
それを「運動連鎖」や「物理」の視点から解説し、稽古に反映させています。
私たちはこれを「文脈のある指導」と呼んでいます。
単に「こうやって動け」ではなく、「なぜそう動くのか」まで理解することで、子どもたちは自然と身体の使い方を覚え、自信と主体性を持ち始めるのです。
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「感覚」ではなく「構造と理屈」で教えるということ
「なぜその動きが必要なのか」
「どうすれば力が伝わるのか」
こうした問いに対して、私たちは「気合い」や「感覚」だけでは答えません。
きちんと言葉で説明し、動きで見せ、その動きを勝手に誘発させるような環境設定で練習し、それを反復しながら身につけていく。
そのプロセスが、「できた!」という実感を育て、やる気や継続につながっていきます。
このように、文脈を持って身体を動かす訓練は、脳の発達や姿勢の改善、自律神経の安定にも良い影響を与えるとされています。
「最近、礼儀がしっかりしてきました」
「息子が前向きになりました」
といったお声は、まさにこうした
“身体を通じた心の変化”
が形になって現れている証だと、私たちは感じています。
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スタッフ紹介:それぞれの専門性が子どもたちを支える
私たちの道場には、空手の技術だけでなく、医療・スポーツ現場で培った知識と経験を持つスタッフが揃っています。
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◆ 井波綜護:運動連鎖から考えるミット指導のスペシャリスト

井波は、医療の国家資格を有し、臨床経験は10年以上。
現役時代には空手の全日本大会にも出場し、選手としても高い実績を持っています。
現在は、道場において「ミットクラス」を担当していますが、ただの打ち込みではありません。
運動連鎖や力の伝達を考慮した技術指導を行っており、空手以外の競技や運動への応用も可能な内容です。
感覚任せの練習ではなく、
「なぜその角度か」「なぜその順番か」を明確に言語化し、根拠のある技術習得をサポートしています。
その結果、効率的に力が伝わるフォームを身につけ、怪我の予防にもつながる好循環が生まれています。
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◆ 松澤ゆかり:成長期に必要な「基礎動作」を育てる専門家

松澤もまた医療の国家資格を持ち、アメフトやバレーボールなどの競技現場で長年にわたり選手のサポートに携わってきました。
病院勤務の経験もあり、現在はピラティスインストラクターとしても活躍中です。
彼女が担当するのは、小・中学生までに身につけておきたい「基礎動作」クラス。
姿勢やバランス、身体の軸の保ち方など、あらゆる運動の“土台”となる部分を、一つひとつ丁寧に指導しています。
「うちの子、走り方がぎこちない」
「よく転ぶ」「座っていると姿勢が崩れる」
「運動神経が悪い」
そんなお悩みをお持ちの保護者の方にこそ、ぜひ体験していただきたいクラスです。
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空手を通して育てたいのは「人としての土台」
私たちが目指しているのは、技術だけを磨く場所ではありません。
むしろ空手を通じて、
• 礼儀
• 心のあり方
• 考える力
• 人を引っ張る力(リーダーシップ)
といった“人としての土台”を育てたいと考えています。
日々の稽古では、大きな声での返事、靴のそろえ方、道場の掃除など、些細に見える行動一つひとつにも意味があります。
「人の話を聞く姿勢が変わった」
「家でも“できない”って言わなくなった」
「負けても落ち込まず、次どうするかを考えるようになった」
そういった日常の中の小さな変化が、私たちにとって何よりの成果です。
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最後に:本当に「違い」がある道場とは
空手道場は全国に数多く存在します。
しかし、指導者の考え方・知識・経験によって、子どもたちの成長スピードや方向性には明確な違いが生まれます。
「空手だけを知っている指導者」と、
「身体の仕組みや発育発達を理解した上で指導している指導者」では、
伝える内容も、伸ばせる力も、まったく違うのです。
それを5年、10年積み重ねた先は…
そして、それは決して“特別なこと”ではありません。
大切なのは、「何をどう教えるか」。
その積み重ねが、子どもたちの未来を変えていきます。
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ご体験、随時受け付けております。
道場の雰囲気や稽古の進め方、子どもたちの様子を、ぜひ一度体験してみてください。
見学・体験は事前予約制となっておりますが、随時受付中です。
ご家族そろっての見学も歓迎しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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【KWU SENSHI JAPAN 札幌道場】
住所:札幌市西区琴似四条7丁目2-11 サッソンビル1階(88-Performance. 内)
アクセス:地下鉄琴似駅から徒歩10分/駐車場2台完備
対象年齢:年中〜大人まで(運動教室・空手クラスあり)
クラス例:空手クラス/ミットクラス/基礎動作クラス/一般部
指導体制:国家資格保有のトレーナー・選手出身の講師が丁寧に指導
公式Instagram:@kyokushin_sapporodojo
体験予約・お問い合わせフォーム:
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「“強くなる”ことは、“優しくなる”ことでもある」
私たちは、そう信じています。
皆さまと道場でお会いできる日を、心よりお待ちしております。
KWU SENSHI JAPAN 札幌道場
道場主 今野佑人
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