子供のマインドセットについて
- 今野佑人
- 6月9日
- 読了時間: 3分
人間には“戦うのか?逃げるか?”という本能的な反応があります。
これは「闘争・逃走反応」と呼ばれ、大昔、私たちの祖先が猛獣に出くわした時に、命を守るため身についた仕組みです。
危険を感じると、脳の奥の“扁桃体”が警報を鳴らし、体にアドレナリンが一気に流れます。
心臓が速く打ち、呼吸が荒くなる。
「戦う」か「逃げる」か、一瞬で身構えるためです。
この反応は“稽古”のような、本物の危険ではない場面でも起こります。
稽古前の「行きたくないな」という感情。
脳はそれを“危険”と勘違いして、同じ警報を鳴らしているのです。
稽古前にお腹が痛くなるのも、体が“戦う準備”に入って、消化を一時ストップしているサインです。
本能のまま逃げるか、立ち向かうか
ここに、①と②の分かれ道があります。
私がよく生徒に問いかける例えは、
稽古に「行きたくないな」と思った時は?
① 感情のまま休む
② 自分で決めた事だから行く
組手で「効かされた」時は?
① もう嫌だから降参する
② 何クソ!という気持ちで立ち向かう
相手より上手くできなかった時は?
① 私はそのままでよい
② あの子より上手くなりたい
全てにおいて、
①は逃げ
②は戦う(挑戦)
です。
私はさらに子供たちに問います。
「すぐ逃げる大人と、立ち向かう大人。どっちになりたい?」
ほぼ100%が“立ち向かう大人”と答えます。
本能は逃げたがる。
それでも“立ち向かう側”に憧れる。
子供たちは、心の奥でちゃんと分かっているのです。
しかし、ずっと立ち向かい続けられる子は多くありません。
そこで親の出番です
ここで大切なのは、“行かせること”そのものではありません。
子供が“逃げ”なのか、“戦略的撤退”なのかを見極めることです。
逃げようとしているのに、
「無理しないでね」
「嫌なら休んで良いよ」
と言うのは、逃げ道を作り、成長の機会を奪っているだけに過ぎません。
逆に、本当に辛そうな時は、
「これは一旦休ませよう」
「これは病院に行こう」
と、退き時も見極める。
子供の逃げのサインを見逃し、子供を逃がしてばかりの親のもとで育つと、何かと理由をつけて逃げる子になります。
例えばこんな行動です
・脚を蹴られて痛いから休む
・突き指したから休む
・少しお腹が痛いから休む
・組手中、すぐトイレに行く
・すぐライトスパーリングにする
・すぐ反則をアピールする
・組手で弱い子ばかり指名する
お腹の痛みも、最初に話した“戦う準備”のサインです。
打撲や突き指は、一般的には怪我ですが、
空手家にとっては怪我のうちには入りません。
痛かろうと、辛かろうと立ち向かえる。
それが強さです。
最後に
“見極め”ができる親のもとでは、子供は心も身体も強くなっていくと私は強く感じます。
あなたのお子さんは、
逃げる大人と立ち向かう大人、
どちらに育ってほしいですか?
KWU SENSHI JAPAN 札幌道場




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